志を高く、

業界ナンバー1を目指す 

私が25歳の時に60万円を元手に創業したPINCH HITTER JAPAN株式会社は2021年現在、従業員74名、年間取扱高250億円、年間販売商品数500万点へと成長する事が出来ました。

平均年齢も26歳と若いメンバーが多くスピーディに意思決定し実行している会社です。

こうみると非常に充実した会社に見えますが、2013年の創業からは苦労の連続でした。

当時、長崎にはベンチャー企業といわれる企業はほとんどなく、どんな場所でも受け入れてもらえませんでした。お金もバックボーンもなく、ただただ必死に走り続けるしかありませんでした。それでも営業先には足元を見られ、知り合いには笑われ、当然ですが金融機関には相手にもしてもらえませんでした。

業績は上がらずお金がなくなり、支払いが出来ずにガス、電気が止められることは日常茶飯事で真冬でも水のシャワーを浴びていました。

水を浴びると本当に息が出来なくなるんです。(笑)

 

そんな私たちが一番最初に大事にしたのは「自力」を付ける事です。

企業は10年で6%しか残らないと気付いたからです。

そしてこの要因が販売力であると知りました。だからこそ私たちは営業力を付けて苦しい時に自力で乗り越えられる会社になろうと決意しました。

今も役職者は定期的に合宿を行い、販売力を磨いています。

 

同時に「幸せは後からしか来ない」と割り切って20代最後の5年間、全ての時間をこの会社に使う覚悟を決めました。

全て会社に使うと決めた私は様々な事業を考え抜き、どこにもないビジネスモデル作りに明け暮れ、実行、失敗を繰り返していきました。今でもこのPDCAを高速で行うことが成功への道だと思います。

そして2016年には野球用品の買取サイトピンチヒッターで国内ナンバー1のサービスを作りました。この時期から新卒採用を開始して自分たちの手で育て、若い人でも全国に通用するサービスが作れるんだと耳にたこができる程伝えていきました。(笑)

社員も大変だったと思います。夜も毎日のように社員と過ごし夢を語り、必ず日本一のサービスを多く作り、長崎を代表する会社になろうと私自身も心に刻み続けました。

 

【成長するときは一気に】

野球用品の買取サービスで全国的に認知もあがり、大型スポーツ用品店と業務提携も行い順調に会社経営が出来るようになりました。

しかしながらこのサービスだけでは大きくスケールすることはできないのではないかと思うようになりました。そこで始めたのが現在の主力サービス「法人在庫買取サービス」です。個人より大量に売れ残った商品を廃棄しているのではないかと考えました。

また世の中の流れも国際的に廃棄物に関する注目度が高まっているなかで、アパレル業界の廃棄・焼却処分が環境問題として大きく取り上げられていました。アパレル業界は商品の企画・製造から販売に至るまでの期間が長いので、毎年の流行を予測した上で、売り逃しを避けるために必要以上の商品を生産しています。こうした大量の商品は、通常販売に加え、セール販売やアウトレット販売などで一定量が消費されていますが、売れ残ったものは、多くの場合、廃棄・焼却処分されています。そこで弊社のサービスが登場、全量一括買取として注目され多くの企業様にご利用頂くようになっていきました。

しかし法人との取引は金額が1社で億単位になることもあり、大きな資金が必要だと痛感しました。私自身も非常に悩みましたが、成長する時には一気にいこうと共同創業者(現副社長)の川口と話し合い「野球用品買取サイトピンチヒッター」を売却して大型の資金調達を実現することを決断しました。

実際に売却して資金を調達したことで競合よりも先に大手のブランドを抑える事が出来ました。この時に躊躇なく意思決定出来なければ今の私たちはなかったと思います。

 

この事業では販売よりも買取が重要だと私は考えています。

そこで販売においては出来るだけ自動化を進めてきました。

販売方法は大きく分けて2つです。

1つはインターネットで全国のお客様へ向けて販売、2つ目は大手ディスカウントストアやリサイクルショップへの卸売です。

ネット販売では1品1品写真撮影を行い、文章をライティング、出品完了、販売出来たら出荷となるのですが、この出荷量が月間30万点に上ります。その出荷伝票を人がやると何人いても間に合いませんでした。そこでロボットを導入して朝出社すると全ての伝票作成が完了している状態にしています。

また卸売のほうでも事前に商品仕分けを行い大量に出荷する為の準備を常に完了できている状態を作っています。

こうしてリソースを買取に注ぎ、仕入れを確実に行えるように努力しています。

 

【新たな挑戦】

当社は創業以来、ひたすら挑戦を続けてきた会社で社内にも何となくそういう雰囲気があります。しかし会社が全国放送のテレビでも放送されるなど注目される中で違和感を感じました。社員が見られているからこそ失敗できずにいい姿を見せようとして挑戦しづらくなっているのではないかと。

確かに言われてみれば私たちが小さかったころもスポーツなどが出来て褒められ、持ち上げられすぎると人前で失敗が出来なくなって(失敗したくない)かっこいい姿だけを見せようとしてしまうと思います。

しかしこれでは人も会社も育ちません。

もう一度原点に戻そうと思い、2021年の社内テーマを「第二創業期」としました。

全て1から出直し、失敗を恐れずに挑戦しようと考えています。

 

【やっている意味】

本来廃棄されている商品を全量当社で買取、再流通させていく事で多くの方が豊かに(笑顔に)なっていると感じます。

大量に廃棄していた企業はキャッシュ化出来、弊社は販売することで利益が生まれ、消費者は型落ち品ですが安く購入できる。全ての人が得している状況だと思います。

 

長崎県に本社を置いて8年やってきましたが、実をいうと長崎県のお客様は0.6%しかいないのです。全国47都道府県へ向けてサービスを行ってきて成長してきましたが、実は地元長崎には事業を通じて全くと言っていいほどに貢献できていません。

会社として長崎の方々へ何も生み出せていないのですが、最近少しづつ地元の方々にも当社にある非常にお買い得な商品を見て頂きたいと思うようになりました。

そこでフックマート1号店は長崎に出店しようと決断しました。

実際どうなるかわかりませんが、毎日お客様に感動してもらえるように、喜んでもらえるように必死に考え抜いて準備をしています。不安もありますがとても楽しみです。

 

【地域への思い】

創業者として会社を成長させ、若い人が働きたいと地元に残る環境を当社が担うということについては非常に努力をしてきました。例えばオフィスは働きやすいようにとても清潔にオシャレにしています。

本部の2階にはBarを併設して社員なら飲み物も食事も無料にしています。

社員間でのコミュケーションが会社の成長においてとても重要だと感じるからです。 

また最近では新型コロナウイルスの影響で甲子園が中止になったり様々な場面で努力が報われない事があります。先日長崎県高校野球の大会に寄付をしました。

理由は、私たちも同じだったからです。創業時の努力は創業時に実らなくても今プラスになっているとわかります。だからこれで諦めてほしくないと思いました。

高校生の試合を見て、私も本当に感動してエネルギーをもらいました。

在り来たりな言葉ですが、私たちも私たちの活躍で子供たちに勇気を与えたいと思います。

 

【メッセージ】

新型コロナウイルスの影響が様々なところにあります。

私たちも例外ではありません。しかし今回私自身学んだことがあります。

それはどんな状況になっても「戦える準備」をしておくことです。

どんな手札が来ても、不満を言わずその手札でどう戦うかを私たちは考えられる会社です。いつか長崎にPINCH HITTER JAPANがあって良かったと地域の方々に喜んで頂けるように、新たに出会う皆さんと共に努力を重ねていきたいと思います。  


PINCH HITTER JAPAN株式会社
代表取締役社長 吉岡 拓哉